ヒット連発!音楽が素晴らしすぎる2人の映画監督
こんにちは。
イヤホンは左右一体型のワイヤレスイヤホン派のオザワです。
先日こんなツイートをしました。
数えたら年明けてから18本の映画を観ていた。単純計算2日に1本。
— オザワシュンヤ (@s_wzo) February 5, 2019
中でもおすすめはジョン・カーニー監督の「はじまりのうた」ですかね… pic.twitter.com/zcSWvzhAEg
日本時間の2月25日に第91回アカデミー賞の発表がありましたが、
「ボヘミアン・ラプソディ」や「アリー スター誕生」といった音楽がメインとなる映画がノミネートされていました。
「ボヘミアン・ラプソディ」の主演のラミ・マレックは主演男優賞も獲得し話題になりましたね。
今回のみに限らずこういった音楽が素晴らしい映画にはヒット作が多いように感じます。
今回はそんな音楽が素晴らしい映画を生み出した2人の監督の作品を紹介しようと思います!
あのミュージカル映画も手掛けたデイミアン・チャゼル
現在映画館で公開されている「ファースト・マン」の監督も担当したデイミアン・チャゼル。そんなチャゼル監督の音楽が素晴らしい2つの作品を紹介します。
「ラ・ラ・ランド」
やはりチャゼル監督と言ったらこの作品でしょう。2016年に公開され、アカデミー賞やゴールデングローブ賞に輝いたこの作品は今でもよく鑑賞されていると聞きます。
ミュージカル映画となっており、オープニングのワンカットで撮影された「Another Day of Sun」は非常に話題になりました。
あらすじをざっくり説明すると、ロサンゼルスを舞台に、エマ・ストーン演じる女優志望の「ミア」と、ライアン・ゴズリング演じるピアニスト「セバスチャン」が惹かれ合いながらお互いの夢に向かっていくお話です。
ジャズを中心とした音楽やダンス、アクロバティックなパフォーマンスも素晴らしい上に、ストーリーがまたもどかしくて引き込まれます。夢を追う2人が自分自身の夢、恋人と過ごす時間、恋人の夢にはさまれながらも努力や葛藤していきます。ネタバレしたくないのであまり多くは言えませんが、ラストは結構衝撃的で後味が残る感じでした。チョコくらい後味がすごいです。
あと映画のどこを見ても終始おしゃれなので飽きません。
「セッション」
あまり一般的な知名度は低いかもしれませんが、この作品も2014年に公開され、アカデミー賞やゴールデングローブ賞を受賞しています。この作品の成功を受けて、チャゼル監督は『ラ・ラ・ランド』の製作資金を得たとかいう噂も。
ジャズ・ドラマーの頂点を目指し名門音楽学校に通うアンドリューと、その学校に勤める伝説の鬼教師フレッチャーのぶつかり合いを描いた作品です。
このアンドリューを演じるマイルズ・テラーと、フレッチャーを演じるJ・K・シモンズの演技が本当に素晴らしいです。もう演技の域を超えています。
アンドリューは同じ曲を何度も何度も練習してダメ出しを食らうのですが、凡人の僕にはほとんど違いがわかりません(笑)わかるのは本人たちがいかに本気で高次元のことに挑んでいるかということだけですね。
まさに”全身全霊”をかけてドラムひとつでぶつかりあってくお話です。
観た後になんか変な疲労感に襲われます(笑)
楽器と一緒に成長していく人を描くジョン・カーニー
アイルランドのダブリンで生まれ、その後映画監督になる前は音楽活動をしていたジョン・カーニー監督。そんなジョン・カーニーが監督した3つの作品を紹介します。
3つとも超簡単にいうとバンドを結成する映画なのですが、3つとも全然違う味が出てたり、ちょっと似てるなって思ったりします。
監督自身の体験が映画に含まれているんですかね~。
「ONCE ダブリンの街角で」
ジョン・カーニー監督の原点となる作品といったところでしょうか。
アイルランドのダブリンを舞台に、路上ライブをきっかけにで知り合った男女が音楽を通じて心を通わせていきます。
この作品ではほとんどの登場人物は名前が出てきません。主人公も”君”とか”あなた”みたいに代名詞でしか呼ばれません。
登場人物が多くないので名前がわからなくても困らないですけど、なんででしょうね?
あとハンドカメラで撮影しているようなカメラワークで、結構手ブレしているのですが、それが映画感を出さなくて、ノンフィクションのドキュメンタリーを観ているようにも思えます。
そういうのもあってか、存分に音楽の魅力を堪能できます。
ラブストーリーといえばラブストーリーなのですが単なるラブストーリーじゃない気もします。誰かに恋したというより、誰かの音楽に恋した、みたいな(^^;
言葉にするのが難しい作品です(笑)
「はじまりのうた」
キーラ・ナイトレイやマーク・ラファロと言ったキャスト陣が出演していたものの最初アメリカで公開されたときはたった5館のみでしか上映されてなかったそうです!
それが最終的には1000以上の映画館で上映されるほどになりました。
音楽関係の仕事をしていたがうまくいかない2人の男女が出会い、手を組んで1からバンドを結成していきます。マーク・ラファロ演じる「ダン」はかつては凄腕の音楽プロデュ―サーだったものの、会社をクビになり全てを失います。そんなときにキーラ・ナイトレイ演じる「グレタ」と出会い、バンドを結成することを決めます。スタジオを借りずニューヨークのいたるところでバンドの収録をするシーンは圧巻です。
この映画の良さは、楽器の重なり合いだと思います。ひとつひとつの楽器が綺麗に重なり合いひとつの曲になったとき、感動が止まりません。
「シング・ストリート 未来への歌」
こちらも「ONCE ダブリンの街角で」と同様にアイルランドのダブリンを舞台にしているのですが、雰囲気が全然違います。
それもそのはず、シング・ストリートの舞台となった1980年代のダブリンは不況によっていたるところが荒れています。
そんな不況のせいで主人公の家計が困難になり、学校を転校せざるをえなくなってしまいます。そんな主人公コナーが転校した「シングストリート高校」は荒れに荒れています。
そんな高校の近くに綺麗なお姉さんがいてコナー少年は声をかけます。まあ高校生のナンパですね(笑)
聞くとお姉さんはモデルをやっているとのこと、コナー少年は思い切って「自分がやってるバンドのミュージックビデオを出て欲しい」と伝えます。そしてその後、友達のところに戻ってコナー少年が言った一言が、
「バンド作ることになった」
いやまだ作ってなかったんかーーーい!
この無謀で行き当たりばったりな感じ、ものすごく好きです。この一言でこの映画の虜になりました。
そこから1から仲間を集めてバンドを結成させるお話です。
もうこの作品はなんといっても音楽が最高なんです。それこそ高校生が作ったって感じのイタイタしい歌詞もあったりするのですが、それがまたいいって思ってしまうんですよね~。
最高の青春映画であり、恋愛映画であり、音楽映画です。
最後に・・・。
僕的に5つの作品とも音楽によって夢を追いかける話なのですが、
チャゼル監督の2作品はある程度努力してきた人がさらにまた夢に近づくか、夢を掴む話で、
ジョン・カーニー監督は、何もない状態の主人公が1から夢に向かって走り出していくって言う感じだと思いました。
今回の記事で紹介した映画を、僕の好きな順番に並べると…
- ラ・ラ・ランド
- シング・ストリート 未来への歌
- はじまりのうた
- セッション
- ONCE ダブリンの街角で
っていう感じです!
本当は全部好きなので比べたくはありませんが😅
別に作品の内容が繋がっているという訳では無いのでぜひ気になった作品がありましたら観てみてください!
劇場で上映中の「ファースト・マン」もおすすめです!チャゼル監督とライアン・ゴズリングのタッグがまた観られますのでぜひ!